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サ高住は安定した賃貸事業を可能にするのかまだ未知数

サービス付高齢者向け住宅(サ高住)の制度は、公的な支援を受けて賃貸事業を始められるという魅力がありますが、一方で、入居率が計画を上回らず廃業している現状もあります。制度開始から5年が経過し、賃貸事業としてのサ高住を考えてみます。

高齢者向け賃貸住宅は賃貸市場の主力

平成23年10月からスタートしたサービス付き高齢者向け住宅登録制度は、順調に登録件数が増加しており、平成28年3月末時点、登録数6,012棟、戸数199,056戸になっています。

空室率の増加により、賃貸市場からは大家さんの悲鳴が聞こえる今日ですが、サ高住は、今後の賃貸事業の大きな柱になるのでしょうか。
ここでは、サービス付き高齢者向け住宅登録制度のあらましと特徴についてお伝えします。

サービス付き高齢者向け住宅整備事業

サービス付き高齢者向け住宅整備事業は、国土交通省・厚生労働省が所管する「高齢者住まい法」にもとづき始まった事業です。

  • 高齢者が安心して暮らせるバリアフリー構造
  • 快適に生活できる面積と設備の充実
  • ケアの専門家による安否確認と生活相談サービス
  • 前払家賃等の返還ルール及び保全措置が講じられている

以上の要件を備えた集合住宅であれば、審査を経てサービス付き高齢者向け住宅として登録されます。
また、サービス付き高齢者向け住宅として新築や改築をする場合には補助金の制度があります。

サービス付き高齢者向け住宅の概要

サービス付き高齢者向け住宅の具体的な内容や基準など、事業としてまたは利用者として検討する場合に参考になる情報をまとめました。

面積や設備の基準

  • 専用部分の面積は25㎡以上
  • 専用部分には台所・水洗トイレ・収納・洗面設備・浴室を備える
  • 専用部分、共用部分はバリアフリーとする(バリアフリーの基準)

高齢者向けサービスの内容

  • ケアの専門家が日中は常駐し、入居者の安否確認と生活相談を行う
  • 施設によっては介護・医療・生活支援のサービスがある
  • 義務ではないが給食サービスを行う施設が多い

老人ホームとの違い

食事給食サービスのあるサ高住は有料老人ホームとほとんど同じです。

これまでの有料老人ホームは、平成24年4月1日以降権利金などの名目の金品を受領できなくなりました。

サ高住の入居費用

サ高住に入居する時の費用は、通常の賃貸住宅などと同じように、基本的には敷金を預託します。金額は家賃の2カ月分ぐらいが多いようです。
毎月の費用は、家賃+共益費+サービス費用+食事代の合計で、地域によって差はありますが、民間の賃貸条件と比較すると食費も含めて 7~10万円ぐらいの追加費用になりそうです。

サ高住に関するサイト

サ高住が経営破たんする理由

2011年10月からスタートしたサ高住ですが、2015年までに125ケ所の廃業がありました。
年々増加傾向にあることが認められ、今後、行政の対策が必要ではないかとも言われています。

原因は入居率の低さにあり、一般的な賃貸物件よりも入居者一人当たりの建設コストは高くなり、予定した入居率が達成できないと収益の低下により、建設費の借入返済が出来なくなることがあるようです。

廃業した施設の中には、入居の前に廃業したケースもあり、全国的にも32都道府県で廃業事例があるのは深刻なことです。

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