家が傾いているのではと思った時に、専用の検査器械などが無くても簡単に調べる方法があります。身近なもので調べることができるので、いつでも誰でもできます。欠陥住宅の代表は傾いた家です。
家の傾きを簡単に調べる方法
家の傾きを調べるには、身近なもので簡単に調べられます。
まず次のものを用意して下さい。
- 五円玉か五十円玉
- 木綿の糸
- コンベックスか物差し
- セロテープ
以上です。
五円玉に長さ2メートルくらいの木綿糸を結び付けます。
和室の柱や建具・窓のところにある柱または縦枠から、10センチのところに木綿糸の先端をセロテープで貼ります。
5円玉が床や敷居にぶつからないぐらいの高さになるように糸の長さは調整して下さい。
糸の揺れがおさまったら、5円玉の少し上の部分で枠や柱からの距離を測ります。
仮に、上の方が枠から10センチの距離で、下の方が12センチあったとします。
上下の距離は、和室の鴨居の場合には、180センチぐらいですから、
2センチ÷180センチ=0.01111 となります。
住宅の品確法の規定では、床の傾きは 6/1000 以下とされています。
6/1000=0.006ですので、0.006<0.01111ですから、180センチで2センチの傾きがある場合には、6/1000を超え、基準外の住宅となります。
床が傾くと、柱などの垂直部材も傾きますので、柱や枠の傾斜を調べる事によって、床の傾きを推測することが出来ます。
家の傾きの限度はいくら
床の傾き 6/1000 は最低限の基準ですから、3/1000 までが望ましいと思います。
上の例でお話しますと、3/1000=0.003・・・・敷居と鴨居の距離が180センチの場合には 5.4ミリが限度です。
5.4ミリ以下の傾きであれば、大丈夫でしょう。