年収ダウンによって住宅ローンの返済が難しいと判断したAさんは、マイホームの夢をあきらめ、住宅ローン不承認による契約解除を考えましたが、住宅ローンの審査を銀行がしてくれないという予想外のことがおきました。
住宅ローンの審査をしてくれなければ先に進めない
思わぬことがおきました! 銀行が審査に応じないのです。Aさんからのメールです。
お世話になっております
X県のAです
本日M銀行へ行ってきました
しかしながら不承認のためのローン審査はできないし時間の無駄で得にもならないのでやりたくないと拒絶されてしまいました
利益にならないことも申し訳ないですがローンの審査をしていただきたいと申しても聞き入れては貰えませんでした。
延滞履歴などの信用情報ではブラックリストに入っているはずなので借入や車両の分で何とかなると思うのですが銀行は必死に融資を通す為には協力するがする気もない人間の力にはなれないと言われてしまいました。
銀行なんか来るよりも住宅会社に行き解約をした方がいいんじゃないかと
私は手付金すらも諦めなければならないのでしょうか
とても自分の甘さに憤りと悔しさでいっぱいになってしまっています。
この先はネットでの審査をしている銀行へ不承認になるよう申込みを繰り返してみます。
またご連絡致しますのでよろしくお願い致します。
Aより
私のアドバイスの仕方が悪かったのかも知れません。
つまり、銀行に対しては『不承認にして下さい』と、正直に言ってしまうと不味かったのですね。
表向きは、普通に審査の申込をすべきでした。
そこで、私からの返信が以下です。
売買契約解除の手順と注意すべき点
A様
気持ちとしては
『融資の不承認』を期待するのですが
表向きは
『融資を通してほしい』という態度をする必要があるようですね。
ローン条項に『M銀行他』
と記載されているのでしたら
都市銀行を想定した住宅ローンということになりますので
MM銀行やMC銀行など、お近くの都市銀行に
正式に申し込みをしてみてはどうでしょう。
先ほどのメールでは
延滞履歴などの信用情報ではブラックリストに入っているはずなので
ということですが
銀行では必ず『他に借入はありますか?』と質問されますので
借入先の返済表も持参した方が早い審査となります。
*ただし、延滞の話はしない方がいいと思います。
*延滞の話をすると、受付されないこともあります。
給与の減額については
話をするタイミングが難しいように思います。
住宅ローンの返済+既存借入を合計した返済額が
返済比率をオーバーするようであれば、
これに給与のカットを加味すると、
受付そのものがされない可能性もあります。
それから、
ローン特約による解除には、『不承認』のなんらかの文書が必要となります。
ネット申込よりは、窓口での申込の方がいいと思います。
時間があまりありませんので、
出来るだけ急いだ方がいいと思います。
こうしてAさんは複数の金融機関に申し込みを行い、最初のご相談からおよそ2週間後、こんなメールが届きました